ズボラでも貯蓄できる「個人年金保険」

低金利の今、外貨建てが人気ズボラでも貯蓄できる「個人年金保険」

個人年金保険は確実に老後資金を積み立てることができますが、低金利の今、有利に増やすことはできません。

そこで人気になっているのが外貨建ての商品です。

個人年金保険には節税の効果もある

個人年金保険も学資保険同様、貯蓄目的で利用する商品です。

老後資金を計画的に準備する商品として利用されています。

保険料を支払っていくと、将来資金を受け取ることができます。

個人年金保険の場合も戻り率を計算することで貯蓄性を判断できます。

例えば30歳男性が上図の条件で三井住友海上あいおい生命の「&LIFE個人年金保険」に加入すると、毎年120万円(基本年金額)を10年間、計1200万円受け取ることができます。

支払う保険料の総額は1183万8960円ですから、戻り率を計算すると約101%です。

支払った保険料総額よりも、約1%分多い年金を受け取ることができます。

高い利回りとはいえませんが、ズボラでなかなか貯蓄ができない人でも着実に老後資金の積み立てが可能です。

毎月払いの個人年金保険は、保険料が個人年金保険料控除の対象であるのもメリットです(2012年1月1日以降の契約であれば、所得税は年間最大4万円、住民税は年間最大2万8000円の控除)。

この控除は、保険料の払期間中はずっと適用されますので、節税効果が大きくなります。

外貨建て個人年金保険の仕組みはどうなっている？

最近は外貨建ての個人年金も人気です。

低金利の影響で前述のような円建ての個人年金保険は貯蓄性が低くなっているからです。

外貨建て個人年金の仕組みは、円建ての個人年金保険とほとんど変わりませんが、保険料の支払い、年金の受け取りを外貨で行ないます。

中途解約した場合には、解約返戻金も外貨で支払われます。

外貨建て個人年金保険の多くは保険料を一括払いする商品です。

数少ない毎月払いの商品の中でも、マニュライフ生命の「こだわり個人年金(外貨建)」は円建てで毎月保険料を支払うと、外貨に交換されて運用が行なわれます。

円建ての保険料自体は定額なので、為替レートが円高のときには多くの外貨を積み立てることができて、円安のときには少ない資金しか積み立てることができません。

結果的に外貨への交換レートが平均化できるというメリットがあります。

外貨建ての個人年金保険は、国内よりも高い金利で運用ができる一方で為替リスクには注意が必要です。

老後に備える保険例

為替リスクを抑えながら円より高い利率で。積み立てできる毎月払いの外貨建て個人年金保険

こだわり個人年金(外貨建)

マニュライフ生命

保険料の例
1万円~40万円(月払い)
※定額の円で支払い、1000円単位で設定が可能。保険料は毎月支払う円の定額を所定の為替レートで契約通貨(米ドルまたは豪ドル)に換算した金額となる。

保障内容・特徴
毎月一定額の円を支払うと、外貨建ての保険料に交換して運用が行なわれる。ドルコスト平均法を利用することで、外貨建て保険に伴う為替変動リスクの軽減が期待できる。告知なしで申し込み可能。個人年金保険料税制適格特約をつけて一定の条件を満たすと、個人年金保険料控除の対象に。

円建てで安全確実に老後資金を準備できる。保険料は個人年金保険料控除の対象に

&LIFE個人年金保険

三井住友海上あいおい生命

保険料の例
20歳男性:2万1480円(月払い)
30歳男性:2万8188円(月払い)
※65歳払い済み、年金支払い開始年齢65歳、10年確定年金、基本年金額120万円

保障内容・特徴
告知や医師の診査なしに加入できる。年金の受取方法は確定年金、保証期間付終身年金から選択できる。個人年金保険料税制適格特約をつけることで、個人年金保険料控除の対象となる。保険料払込期間中に解約すると、解約返戻金が保険料支払い総額を下回る場合もある。

8つの特別勘定で保険料を運用。運用しだいで年金額が増減する

変額個人年金保険(無配当)

ソニー生命

保険料の例
30歳男性:1万5910円(月払い)
40歳男性:2万7680円(月払い)
※基本年金額100万円、年金支給開始年齢60歳、10年確定年金

保障内容・特徵
保険料は特別勘定で運用され、運用しだいで年金や解約返戻金の金額が変わる。保険料の払込期間中に亡くなると、死亡給付金が受け取れる。特別勘定は日本成長株式型、世界コア株式型など8種類の中から選択できる。複数を組み合わせることも可能。受け取る年金は5年・10年・15年の確定年金から選ぶ。