日新火災海上保険

日新火災海上保険は明治時代にはすでに営業を開始していた歴史がある損害保険会社のひとつです。

保険業界では大手の東京海上ホールディングスが持株会社となり、その100パーセント出資の子会社としての位置付けになっています。

他にも同じく損害保険や生命保険、その他の金融一般にかかわる子会社がありますので、総合力という面ではすぐれた存在です。

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この会社はもともと日清戦争や日露戦争後の海運業の隆盛を受けて、リスクが高くなかなか引受先がなかった帆船保険の受け皿として、各地の帆船所有者が協同して組織した会社にあたります。

そうした創業時のいきさつなどもあって、現在は東京本社とともにさいたま本社を置いています。

商業登記やその他における対外的なメインとなる本社は東京本社のほうです。

日新火災海上保険では身近で信頼されるリテール部門の損害保険会社という理念を掲げていますので、個人向けの保険としてはメインの自動車保険のほか、ライフスタイルにあわせて設計できる火災保険、日常生活上のケガなどのリスクに備える傷害保険といったさまざまな種類のラインナップを取り揃えています。

実際には法人向けのほうも自動車保険や賠償責任保険、民間労災保険などがありますので、その守備範囲はかなり広く、これまでの伝統と実績を引き継いだものといえるでしょう。

個人向けのほうは総合保険として、大まかな分野は特定しつつも、さまざまなニーズに対応できるように保険内容をパッケージ化して提供しているところが特徴です。

また最近ではダイレクト型といったインターネットなどの手段を使って本人が損害保険会社とやり取りの上で直接的に契約手続きを行う方式が主流となっていますが、日新火災海上保険の場合にはこれまでと同じような代理的方式を採用していることも、やはり特徴的な点として挙げられます。

代理店方式では契約をはじめとするさまざまな手続きに全国各地に置かれている代理店のスタッフが関与することになります。

それだけに店舗の数をある程度確保しておかないとサービス水準の低下を招きかねない部分がありますが、同社では全国各地に1万以上の代理店を抱えていますので、その意味での心配は少ないといえるでしょう。

ほかにも事業部や支社・支店・損害サービスセンター・事務所などの名目で多数の拠点を展開しており、このようなネットワークの充実度も、他社と比較した際のキーポイントとなっています。

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