昔の保険と今の保険は保障される範囲が違う
医療保険やがん保険は、病気にかかったときに医療費の負担を減らしてく れます。
貯蓄が充分にあれば、保険に加入しなくても医療費を賄うことができますが、治療費が高額になるケースがあるのも事実です。
いざというとき 安心して治療を受けることができるかどうか、医療への備えを定期的に見直すのは重要です。
ここではまず、医療保険の基本について見ておきましょう。
医療保険の基本保障は
医療保険の保障には、基本的に入院給付金と手術給付金があります。
入院給付金は、病気やケガで入院した場合に支払われるもの。
入院1日当たりいくらもらえるかが決まっています。
以前の医療保険では、入院日数が5日以上にならないと入院給付金が受け取れない商品が一般的でしたが、現在は日帰り入院から受け取れるものがほとんど。
また、日帰り入院の場合でも一律5日分を受け取れる、あるいは入院一時金を受け取れる商品もあります。
また、入院給付金には限度日数が設けられています。
現在は60日が主流です。
確かに、入院日数は年々短くなる傾向にあります。
ただ、病気によっては長引く可能性もあるのです。
厚生労働省の「患者調査」(2014年)によると、全体の平均入院日数は31.9日ですが、脳血管疾患は89.5日、高血圧性疾患では60.5日。
メンタルにかかわる疾患ではさらに長くなります。
例えば統合失調症などでは546日にも及びます。
60日では安心できないケ ースもあるのです。
そこで、病気の種類によって限度日数を増やす商品も出ています。
オリックス生命の「新CURE」は七大生活 習慣病の場合には限度日数がプラス60日に、さらに三大疾病の場合には無制限になります。
手術給付金は、手術を受けたときに受け取れます。
手術の種類によって入院給付金日額の5~40倍が支払われるタイプもありますし、手術の種類によらず一律の手術給付金が支払われるタ イプもあります。
医療技術は日々進歩しています。
治療の方法やそれにかかる費用も変化します。
すでに医療保険やがん保険に加入している人も一度、保障の内容をチエックするといいでしょう。