いざ入ろうと思っても、自分にぴったりの保険選びはなかなか難しいもの。どんな入り方が自分に合うか、それぞれの特徴を知りましょう。
保険ショップ
相談しながらたくさんの商品の中から選べる
これまで保険に入ったことがない人や、今の保険を見直したいという人が気軽に相談できるのが保険ショップ。
生命保険や医療保険だけでなく、 学資保険や個人年金保険、損害保険も扱っています。
いきなり保険の話をするのではなく、知識が豊富なアドバイザーがライフプランを基に必要な保障額を計算してくれます。
複数の保険会社の商品を比べながら、今不足している保険を総合的に補うのにはぴったり。何度相談しても無料というのもうれしいポイント。
駅 前やショッピングセンターの中などに出店しているので、お出かけついでにふらっと寄れるのもメリットでしょう。
相談は何度しても無料?
保険ショップは保険代理店として、保険会社から販売手数料を受け取って運営しています。
そのため相談料はかかりません。とはいえ強引なセールスなどはないので安心を。
予約は必要? 準備するものは?
予約は必須ではありませんが、しておくほうが安心です。
電話のほかメールやWeb上でできるショップも。今入っている保険があるときは、保険証券を持参したほうが確実です。
相談時間はどのくらいかかる? 子連れで行ってもいい?
これからかかるお金や家計のヒアリング、今入っている保険が適切かなどをじっくり相談するなら、1~2時間の余裕を見ておきたいもの。もちろん子連れで行ってOKです。
相談したら必ず保険に入らなくてはダメ?
すすめられた保険やプランに納得できなければ入る必要はありません。
希望に合わない保険なら断わってかまわないし、複数のショップをはしごして相談してみてもいいでしょう。
銀行などの金融機関
ふだん利用しているところだから気軽
振り込みやお金の引き出しなどでふだんからよく使っている身近な銀行や郵便局でも、保険の相談や加入ができます。
特に銀行では住宅ローンを組んだことをきっかけに保険を見直したり、老後資金や相続の相談をしながら保険を組み合わせたアドバイスを受けるなどの、ライフシーンが変わるタイミングで相談しやすいのが特徴。
扱う保険の種類も、生命保険・医療保険だけでなく、火災保険などの損害保険、学資保険とさまざまなので、今ある貯蓄商品とのバランスを考えながら、資産設計を含めたトータルなアドバイスをしてもらうこともできます。
がんなどにかかったときに 返済不要になる疾病保障特約つき団信
住宅ローンを組む際に加入するのが団信=団体信用生命保険。
これは、ローンの契約者が返済中に死亡または高度障害状態になった場合、ローン残金がゼロになる保険のこと。
最近では、がんやがんを含む三大疾病にかかり所定の条件に当てはまると 返済が不要になる疾病保障特約つき団信が登場しています。
保険料はローン残高に金利上乗せするか、別に保険料を支払う場合もありますが、中には無料という銀行もあります。
保険会社の担当者
アフターフォローがしっかりしている
保険会社の営業員を通じて 加入する、現在入っている保険の担当者に相談するという入り方もまだまだ多いでしょう。
現在の保障を見直したい、 今の保険に上乗せしたいなど目的が決まっているときは、顔なじみの担当者に相談すると手間がかかりません。
家や勤務先まで気軽に足を運んでくれ、アフターフォローや保険金の請求の際にも頼りになるでしょう。
ただし、新しく保険に入りたいというときには同じ会社の商品の中から選ぶことになるので、他社との比較はできません。
また、入りたいと思う保障内容の保険がその会社の商品ラインナップにはないということも。
病院の選び方や家事代行の紹介など加入者サービスも充実
保険に入ったら、保険金を受け取るときまで利用することはないと思っていませんか?
それはもったいない話。
保険会社は加入者向けのサービスにも力を入れています。
多いのは、医師や看護師などの医療スタッフに電話相談ができるもの。
介護相談や家事代行業者の紹介など生活まわりのサービスを提供する会社も。
今後はスマホアプリなどを介して、よりきめ細かく健康サポートが受けられる時代になりそうです。
ファイナンシャル・プランナー
ライフプランを作りながらアドバイスを聞ける
家計全般の相談に乗ってくれるファイナンシャル・プランナー。
特定の金融機関に所属せず、有料でさまざまなお金の相談に対応してくれます。
これからかかる教育費や老後資金までのライフプラン表を作成しながら、今後必要なお金を計算し、家計改善のアドバイスなどを受けることができます。
保険の販売代理店を兼ねているファイナンシャル・プランナーもいるので、家計や保険の相談とともに加入の手続きまでお願いできます。
もちろんすすめられた保険が納得できなければ無理に入る必要はありません。
インターネットや スマホを使う
好きな時間にゆっくり比較・検討できる
保険に入りたいと思ったとき、まずネットで検索するという人は多いはず。
条件を入力するとそれに合う保険を選択してくれる保険比較サイトは便利なうえ、今どんな保険が人気か分かります。
保険ショップなどに行く時間が取れない人にはとても便利。
また、保険会社のサイトでは保険料のシミュレーションができたり、加入者がマイページを通じて保険内容を照会できるなどのサービスも。
最近はスマホやタブレットで申し込みができる保険会社も多く、若い世代が気軽に保険にアクセスできるようになっています。
1.保険比較サイトから希望に合う条件で検索し、資料請求
保険の種類や年齢などの条件を入力すれば、それに合う保険を一覧で表示してくれる比較サイトは、毎月支払う保険料の金額順で並べ替えることもできるので便利。
気になる保険があれば、そのまま資料請求をしたり、各保険会社のHPに行ってさらに詳しい説明を読んで加入を検討しましょう。
2.ネット保険では必要書類を 画像で送ればOKという会社も
ネット専業保険会社は申し込みなどの手続きをネット上やアプリ上で行なうことでコストを削減し、保険料を安めに抑えています。
保険のシミュレーションはサイト上で簡単にでき、手続きに必要な書類は郵送せず、スマホやデジカメで撮影したものをアップロードするだけでいいという会社もあります。
スマホで入れる短期補償の損害保険も続々
スマホで簡単に加入できる保険が増えてきています。
支払いも携帯料金とともに引き落とし可。生命保険、医療保険など多くの種類がありますが、短期間だけ入れる損害保険も増えています。
例えば、1日単位で入れる自動車保険。
旅行先で友達の車を交代で運転する、帰省して親の車を借りるなどのときに500円~の保険料で入れます。
日帰り旅行のさい1日だけ旅行保険に入ることもでき、こちらも約300円〜と手ごろ。
団体向け共済や保険
民間の保険より割安に入れる
会社員なら勤務先の団体向け共済やグループ保険を利用するのもいいでしょう。
労働組合を通じて入る団体共済や、会社が保険会社と契約するグループ保険は、同じ保障の保険に個人で入るよりも保険料が安くできます。
生命保険だけでなく、病気などで長期に働けなくなったときに対応する所得補償保険などもあります。
ただし、原則として会社を辞めると保険に入り続けることはできません。
その時点で民間の保険に入り直すと、加入年齢が上がっている分、保険料が急に高くなるケースがあるので注意が必要です。
ディーラーや販売店
車や自転車の保険は買ったときにつけることが多い
車の購入時にディーラー経由で自動車保険に入る、自転車を買うときに一緒に販売店で自転車保険に入るというケ ース。
手間がかからないのでそうしている人は多いでしょう。
ただし、車の保険はダイレクト(通販)系の保険に比べると保険料は高めです。
自転車保険の場合は、事故で相手に重い被害を与えてしまったときの賠償額が数千万円に上ることもあるので、「個人賠償責任補償」の金額がいくらまでか確認を。
個人賠償責任保険は、すでに自動車保険や火災保険の特約で充分な金額をつけているなら不要です。