最近よく聞くリスク細分型自動車保険って何ですか?
リスク細分型自動車保険とは、毎年の保険料の金額を決めるための積算基礎となっている危険度、すなわちリスクを細かく分けたタイプの自動車保険のことを言います。
自動車保険のしくみというのは、保険契約者から保険料というかたちでお金を集め、それを運用によって増やしながら、万が一にも保険の対象となっている人が交通事故でケガなどの損害を受けた場合には、そのなかから保険金を支払うようになっています。
例えばどんなパターンがあるのですか?
一例ですが、例えば、“若くて運転経験が浅いドライバー”と、“通勤で頻繁に自動車を利用しているベテランのドライバー”とで、保険料の金額を同じにしてしまうと、そもそも事故に遭いやすいリスクが異なりますので、不公平となってしまいます。
他にも、“年間にそれほど自動車を利用しないドライバー”と、“年間に数万キロも走行するヘビーユーザーであるドライバー”を比較しても、やはり同様のことがいえます。
つまり、リスク細分型自動車保険というのは、このような不公平がないように、できるだけリスクとなりうる要因を細かくしたものになるのです。
なるほど!確かに、若い人ほど事故を起こす確率も高くなると言いますし、車を利用する頻度でも事故を起こす確率は変わりますね。では、どんなリスクに分けて保険料を決めていくのですか?
事故のリスク要因は大きく分けて9つあります。これから、どういったものがあるのかを説明していきますね。
リスク細分型自動車保険の保険料に差がつく9つの要因
「リスク細分型自動車保険」の考え方は、
ドライバーのプロフィールや過去の事故データ、所有する車の種類などを、リスクに応じて区分し、その上で、リスクの少ない契約者の保険料は安く、リスクの高い契約者にはそれなりの保険料を負担していただきましょう
に基づきます。
事故のリスク要因としては、
- ドライバー年齢
- 性別
- これまでの運転歴
- 営業用、自家用その他自動車の使用目的
- 年間走行距離その他自動車の使用状況
- 地域
- 自動車の種別
- エアバックなどの自動車の安全装置の有無
- 自動車の所有台数
※(保険業法施行規則 第12条(平成8年2月29日大蔵省令第5号))
などが挙げられ、これらの申告内容に合わせた保険料が算定されるわけです。
ドライバーの年齢(運転者の年齢条件)
車を運転する人の年齢によってリスクが違うため、車を運転する人の年齢の範囲と発行される保険証券の被保険者欄に記載される契約車両を主に運転する人の年齢層に応じて保険料を区分していきます。
年齢区分の範囲は、
- 全年齢補償(10代も補償)
- 21歳以上補償
- 26歳以上補償
の3区分に分かれており、全年齢補償がリスクが高いため最も保険料が高く、26歳以上補償はリスクが低くなるため保険料が安くなっています。
なお、26歳以上補償の中でもさらに年代別に細分化等がされており、事故を起こしやすい年代と起こしにくい年代で保険料の差が出るようになっています。
性別
自動車を運転される人の性別によって自動車保険の保険料に差が出る場合があるようです。
これまでの運転歴(過去の事故歴・ノンフリート等級)
保険契約者がこれまで無事故だった期間や事故を起こしてしまった件数や年数に応じてリスクに差が出てくるため保険料率を1等級~20等級で区分しています。この等級のことをノンフリート等級と言います。
ノンフリート等級の数字が大きければリスクが低くなるため保険料が安くなり、逆に数字が小さければリスクが高くなるため保険料が高くなります。
自動車保険を新規で加入した場合は、ノンフリート等級が等級よりスタートします。
その年に無事故で自動車保険を使うことがなければ、翌年1等級ランクが上がりますが、もし事故を起こしてしまい自動車保険を使った場合、翌年3等級ランクが下がり、それに伴い保険料が高くなります。
(自動車保険の中には、保険を使っても等級が下がらないものもあります。)
ノンフリート等級制度とは、事故歴に応じて保険料を割引・割増する制度になります。 1等級から20等級の20段階の等級があり、初めて契約する場合は、6等級から開始します。(契約条件により、7等級から開始する場合もあるようです。)
保険を利用してもノンフリート等級が下がらない場合について掲載しています。
営業用、自家用その他自動車の使用目的
自動車を利用する目的(自家用や事業用など)別でリスクが異なるため、保険料率を用途別に区分しています。
- 日常/レジャー
- 通勤/通学。
- 業務
といった区別があります。
年間走行距離その他自動車の使用状況
年間走行距離とはその名の通りどれだけ車に乗っているかという数字を距離で表した物です。
年間走行距離が長ければ長いほど、よく車を利用するということでリスクが高く保険料が高くなり、逆に年間走行距離が短いほどリスクが低く、保険料が安くなります
地域
地域(主に都道府県等)によって保険料が変わってきます。
保険会社によっては主に運転する都道府県を選択することになり、その地域によって保険料は異なってきます。
自動車の種別
- 大型自動車
- 普通乗用車
- 小型自動車
- 軽自動車
等々自動車にはいくつかの種別があります。
この種別によって保険料に違いが出て来ています。
エアバックなどの自動車の安全装置の有無
エアバックや衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が装着されている車とそうでない車ではリスクに差があり、装着の有無で保険料が異なります。
ただし、普通乗用車の場合にはAEBの装着による保険料の差異は販売から3年間のみになり、4年目以降は型式別料率クラスでの評価になります。
※軽自動車は型式別料率クラスが未導入なので3年以降もAEBの装着の差異を反映。軽自動車でも型式別料率クラス(2020年1月)の導入後は3年間のみになる。
自動車の所有台数
保有台数に応じてリスクの測定方法が分かれているため、保険料率を保険契約者単位での総保有台数(自動車保険を付けている車の台数)により区分されています。
- 保有台数9台以下:ノンフリート等級
- 保有台数10台以上:フリート等級
で区分されます。
「リスク細分型自動車保険」のメリット・デメリット
リスク細分型の導入で、危険度の低いドライバーの保険料は安くなり、無駄を省くことができるようになりました。
ただし、自動車のヘビーユーザーや事故を起こしたドライバーの場合には、逆にリスク細分型自動車保険を契約することによって、リスクが高いとみなされ、かえって保険料も高くなってしまうことが想定されます。
また、契約当初は走行距離を低く申告していたため、保険料が安上がりであったとしても、実際の走行距離が契約時の申告よりも大幅に超過してしまったという場合には、追加料金を支払うことになってしまいますので、こうした点には注意が必要といえます。
そして、いくつか見積もりを取って、今の自分にはどんな保険を選ぶのが一番トクなのか、しっかり比較してみることが大切です。
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