かんぽ生命の正式名称は株式会社かんぽ生命保険。
平成19年の1月に日本郵政公社の民営・分社化により誕生した日本郵政グループの生命保険会社です。
株式会社ですので、一般に上場しており、株の取引も可能です。
平成27年11月に新規公開株として株式の取引が可能になりました。
日本郵政公社時代から保険の取り扱いはありましたけれど、その時は政府保証つきの「簡易生命保険」と「郵便年金」でした。
民営化してからのかんぽ生命で取り扱う保険商品は政府保証はないということが最大の違いになります。
しかし募集商品については簡易生命保険を踏襲しているので保険の商品内容はあまり差はありません。
総資産額において以前はずっとトップだった日本生命保険を抜いて、約114兆円をもつことから世界でも最大級の保険会社であることは間違いありません。
かんぽ生命の最大の特徴は、その販売経路でしょう。
直営店があるにもかかわらず、基本的には新規の契約は全国の郵便局の窓口での販売によります。
形式としては代理店方式をとっているので、これまで通りに郵便局の窓口で局員による募集が出来るため、設置数が少ない直営店にいく契約者は少ないのでしょう。
よって郵便局の窓口で新契約を取るパターンが一番多くなっており、直営店での新規契約数は全体の10パーセント程度であるようです。
保険商品のラインナップはシンプルです。
- 終身保険が「新ながいき君」と呼ばれるプランで4種類
- 定期保険が「新普通定期保険」の1つ
- 養老保険が医療保障なども一緒についた「新フリープラン」が5種類と、慢性的な病気を持つ方への養老保険「新一病壮健」
があります。
そして郵政公社であったときから人気のあった学資保険「はじめのかんぽ」が1つ。
なお、この学資保険において決められた病気や状態になったときに以後の保険料の支払いは免除になりますよという保険料払いこみ免除特約がないものは2016年の6月で販売中止になっています。
この生命保険でのメリットは何と言っても加入のしやすさでしょう。
他社とは違って医者の健康診断が必要なく簡単な告知で入れる上に、どの職業であっても保険料が同じで1000万円までなら加入出来るので職業柄他社で保険の加入を断られた方でも契約しやすくなっています。
デメリットとしては他社よりも全体的に保険料が高めのこと。
しかし保険料が他社よりも高いのは職業による取捨選択がないからであると思われるため、身近でよく行く郵便局で顔見知りの人に保険を見てもらえるという安心感や、審査がないなどの手軽さを重視する方にはやはり選ばれます。