かんぽ生命から新定期年金保険という金融商品が発売されています。

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公的年金の支給開始時期や支給額が年々、受給者側に厳しくなってきている現在ではいわゆる「個人年金」と呼ばれる生命保険会社が発売している「私的年金」で老後の生活資金を確保しておくのは有効な手段ですが、これもそういった「個人年金」の金融商品です。

そして新定期年金保険は他の生命保険会社が発売している個人年金商品とは色々な点で異色な点を持っており特に中高年の方には検討に値する商品です。

この商品が他の個人年金商品と違う点を挙げてみます。

まず、この保険は45歳以上でないと加入できません。

つまり中高年の方でないと加入出来ないという特徴を持っています。

そして払い込み期間は10年ですので45歳から始めた場合10年後の55歳で払い込み終了となり払い込み終了後、すぐに個人年金の支給を受ける事が出来ます。

そして支給を受ける事が出来る期間は10年間です。

会社勤めのサラリーマンの方はご存じと思いますが現在の会社組織の中では55歳という年齢は大きなターニングポイントとなっています。

多くの企業では55歳で「役職定年」という物があります。

それまでは課長、部長といった役職で仕事をしていたけれど、55歳でその役職を返上させられる事が多いのです。

そうなると役職手当が無くなり当然ながら収入が減ります。

そして60歳を迎えると定年となり退職となりますが御存じのように現在の公的年金の支給開始年齢は

65歳からであり「空白の5年間」が発生してしまいます。

大抵の場合は「嘱託」や「契約社員」という形で引き続き仕事を続けられる方が多いですが収入は相当に落ちてしまいます。

つまり55歳から65歳の間は給与収入が当初の予定より減ってしまう訳です。

住宅ローン等の長期ローンを組まれている方にとっては「想定していない事態」であると思います。

新定期年金保険はこれをカバーするのに非常に適しているのです。

新定期年金保険は例えば毎月56,880円の払い込みを続けると10年後から毎年、72万円の年金を受け取る事が出来ます。

666万の払い込みに対して720万円の払い戻しが受けられるので利回りとしては0.41%程度となり銀行の定期預金にしておくよりも有利な利回りになります。

55歳から10年間、毎年72万円という事は月割りにしますと毎月6万円になりますので先の「役職定年」による給与の目減りを相当に補う事が出来ます。

さらに定年後の再雇用期間も目減りした給与を補う事が出来ます。

単に利回りだけで見ると他に有利な商品もあるのですが新定期年金保険の最大の特徴は災害・傷害・疾病といった特約が付いている事です。

この中で特に注目すべき点は疾病です。

「病気または不慮の事故によるケガ」で入院した場合や手術を受けた場合に保険金が出るのです。

入院の場合は1日15000円が支給され手術でも内容により最大60万まで支給されます。

つまり個人年金でありながら医療保険も兼ねているのです。

中高年の会社員の方には一考の価値が有る商品だと言えるでしょう。

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